カーテンレールの種類と選び方 取付前の確認も解説curtain-rail
カーテンレールの種類と選び方について、取り付け方法や注意点も合わせて詳しく解説します。
INDEX
カ-テンレールの種類
カーテンレールは主に機能性レールと装飾性レールに分けられます。
その他、出窓などに使用するカーブレール、絵画などを飾るピクチャーレール、手の届かない高窓やホテルなどの大きな窓で使用する電動レールなどがあります。
機能性レールとは
機能に特化したシンプルな見た目のレールで、ステンレスやアルミなど軽量なものが多いです。
機能性レールには、通称、C型レール、角レール、I型レールと呼ばれるものがあります。
賃貸住宅に最初から付いている場合が多く、施工が比較的簡単で、主な価格帯は装飾性レールに比べてお手頃です。
C型レール | 角レール | I型レール |
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【形】断面がスクエア型をしているタイプ | 【形】断面が四角形になっているタイプ | 【形】断面がアルファベットのIの形をしているタイプ |
【特徴】最もシンプルな製品 | 【特徴】ランナーの滑りが良く、スムーズにカーテンの開閉が可能。特に種類が多く機能性に特化 | 【特徴】曲げやすく、あらゆるカーブに対応可能 |
【代表的な商品】 C型 |
【代表的な商品】 ウィンピア、 エリート、 ネクスティ、 ファンティア |
【代表的な商品】 リフレ、セルフィ |
【キャップストップM】
サイドにカバーをつけることで、機能性でも装飾性に近い雰囲気にすることができます。~サイドカバーの商品例~
【カバートップ】
一部の機能性製品には、カバートップを設置することが出来ます。カバートップを設置することで、上部からの光漏れを防ぐことができるため、遮光性UPになります。
~カバートップの商品例~
装飾性レールとは
高いデザイン性を持ち、インテリアの一部として「見せる」レールです。
窓枠よりも高い位置に、左右それぞれ10~15cmと長めに出して取り付けることで、存在感が出て見栄えも良くなります。
ただし、取り付けの際は下地の強度の確認や、窓まわりに十分なスペースを確保するなどの注意が必要です。
ウッドレール | アイアンレール | その他の装飾性レール |
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【形・材質】 ポールの形状でリングランナーを使用、天然木 |
【形・材質】 ポールの形状でリングランナーを使用、鋼管 |
【形・材質】 レールタイプで、ランナーを使用、アルミニウム合金等 |
【特徴】木の温もりが感じられる | 【特徴】ランナーの滑りが良く、スムーズにカーテンを開閉可能 | 【特徴】曲げやすく、あらゆるカーブに対応可能 |
【インテリア】ナチュラル、モダン、シック | 【インテリア】アンティーク、クラシック、南欧テイスト | 【インテリア】何でもOK |
【代表的な商品】 ノルディ25、 ウッディ28、 |
【代表的な商品】 クラスト19、 グレイスブライト16 |
【代表的な商品】 レガートシリーズ等、多数 |
その他のレールの紹介
ピクチャーレール | ハンギングバー | カーテンボックス |
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【飾られるもの】 絵や時計、ドライフラワー等 |
【飾られるもの】 洋服やインテリア小物等 |
【特徴】 装飾性を保ちながら、光漏れなどの機能性も充実したレール |
【代表的な商品】 ピクチャーレール |
【代表的な商品】 ハンギングバー |
【代表的な商品】 グラビエンス、 ノイボックス |
その他、バランス用レールやテンションポール、医療用カーテンレールなどもございます。
取扱い含め、ご質問がございましたら、お気軽にお問合せください。
【番外編】伸縮レールについて
ホームセンターなどでよく見かける、お手頃価格の伸び縮みするタイプのカーテンレールです。
伸縮レールにも機能性レールと装飾性レールがあります。
メリット・デメリットをご理解の上、購入をご検討ください。
シングルレール・ダブルレールとは
シングルレールとは
カーテンレールが1レーンのレールのことで、型板ガラスや高層階のマンションなどで、ドレープまたはレースのどちらかしかカーテンを掛ける必要が無い時に多く利用されます。
また、窓にクローゼットが近くレールが干渉する際は、窓枠内と窓枠上部にシングルレールをそれぞれ取り付けることで、干渉を回避することができます。
ダブルレールとは
カーテンレールが2レーンのレールのことで、通常は手前にドレープカーテン、奥(窓側)にレースカーテンを掛けます。
ダブルレールの設置はシングルよりもスペースが必要なため、事前に設置場所を確認しておきましょう。
取り付け方について
カーテンレールの取り付け方には、「正面付け」と「天井付け」の2種類があります。
それぞれ異なる特性と利点を持ち、インテリアのスタイルやお部屋の構造によって最適な選択が変わるため、理解しておくことが重要です。
正面付けとは
正面付けは、壁面に直接カーテンレールを取り付ける方法で、窓枠の上部や壁面全体を活用できるため、お部屋の広さを最大限に活かすことができます。
天井付けと比べて取り付けは比較的簡単ですが、窓枠に対して大きくレールを取り付けることが前提となるので、下地の位置を確認しておく必要があります。
新築・リフォーム時、下地を入れられるようであれば、その位置に予め入れておくと取り付けが楽になります。
【カーテンフックの選び方】
レールの種類によって、カーテンフックを選ぶようにします。
機能性レール | 装飾性レール | 機能性+装飾性レール |
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ドレープをBフックにして、レールを隠します。レースはドレープで隠れるため、Aフックで問題ありません。 | 装飾性レールは、両方ともAフックにして、レールを見せます。 | 機能性+装飾性レールは、レース側の機能性のみBフックにして、レールを隠します。 |
天井付けとは
天井付けは、天井に直接カーテンレールを取り付ける方法で、天井からカーテンを吊るすことで、窓を大きく見せたり天井を高く見せる効果が期待できます。
窓枠のさらに上部の天井から設置する場合は、天井の素材や構造によっては取り付けが難しいこともあるため、事前の確認が必要です。
窓枠内に天井付けで設置する場合は、すっきりとシンプルな機能性レールが向いています。
最近は装飾性レールでも天井付け可能な部品もありますので、実際に取り付け可能かどうかは購入前にご相談ください。
【カーテンフックの選び方】
天井付けの場合、基本的にはドレープ・レースともにAフックを選びます。
Bフックにしてしまうと、カーテンのフックが天井に当たってしまうためです。
※カーテンボックスの場合も同様の考え方となります。
カーテンレールの選び方
これまでご紹介してきたレールの種類に加え、近年では定番の木目カラーからトレンド感のあるグレーカラーまで、住宅の建具に合わせてレールの色も増えてきました。
ここからはお部屋に合ったレールの選び方をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
①部屋別にレールの種類を選ぶ
まずは、機能性レールや装飾性レールなど、どの種類のレールが適切かを考えていきます。
一番はレールを見せるか見せないかが基準となるので、見せたくない場所には機能性レールを使い、見せたい場所には積極的に装飾性レールを使ってみましょう。
- 機能性レールがおすすめ
- 書斎、WIC、キッチン、脱衣室、廊下、階段など
- 装飾性がおすすめ
- リビング、ダイニング、寝室、子供部屋など
レール一つでお部屋の雰囲気は変えられるので、模様替えで装飾性レールを使うこともあります。
また、見せたくないけどレールは隠したいという場合は、カーテンボックスという方法もあります。
②レールの色を選ぶ
■お部屋の色に合わせる
お部屋の全体的な色調に合わせてカーテンレールの色を選びます。
例えば、白やベージュのような中立色の部屋には、同じく中立色のレールが適しています。
■レールをアクセントカラーとして使う
カーテンレールの色をお部屋のアクセントカラーとして使うこともできます。
お部屋に一点の強い色彩を加えることで、全体のデザインを引き立てる効果があります。
■窓枠や壁の色に合わせる
インテリアのベースとなるのは、空間を大きく占める床やドアの建具。
お部屋の床や建具のトーンに合わせてカーテンレールをコーディネートすることで、一体感を出すことができます。
家具や壁紙、アクセント部材などのインテリア要素とコーディネートしてもOKです。
■インテリアのテーマに合わせる
インテリアのテーマやスタイルに合わせてカーテンレールの色を選びます。
例えば、ナチュラルなテーマの部屋には木目調のレールが、モダンなテーマの部屋にはメタリックなレールが適しています。
TOSOのエリート・ネクスティでは多くのインテリアテーマに合わせられるカラーや質感のものをご用意しています。
~多色レールの人気3商品~
カーテンレール購入前に確認すべき注意点
カーテンレールを購入する際は、取り付ける位置について以下の項目を確認してから注文するようにしましょう。
場合によっては、レールのキャップやブラケットの種類を変更することで回避可能なこともあるので、困ったときや疑問点がありましたらお気軽にお問合せください。
下地の有無を確認する
下地とは、レールなどの取り付けでビスを打つ際に必要な、壁や天井などの裏側内部にある木などの土台を指します。
しっかりとした下地にレールを固定しないとカーテンの重さを支えることができないため、まず壁の下地がどこにあるかを特定する必要があります。
壁を叩いて音で判断するのは慣れていないと難しいので、下地探しでの確認や住宅メーカー・リフォーム業者に確認することをおすすめします。
【石膏ボード用の針式の下地探しで下地を探した実例】
窓周りの干渉物を確認する
窓周りに干渉物がある場合、干渉物との距離や位置関係を確認して、カーテンレールの形(商品)を決める必要があります。
近くにクローゼットがある | 上部に梁/壁がある | 窓周りに壁/エアコンがある |
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【回避策】 内付けと外付けでそれぞれ、シングルレールを設置する。 |
【回避策】 天井に下地がある場合は、天井付けレールを設置する。 |
【回避策】 装飾レールの場合:壁側のキャップを変える。 |
カーテンレールの部品・周辺部品
カーテンレールの部品
取扱書を確認しても専門用語が分からない方へ、部品名や役割を写真と一緒に解説します。
それぞれの部品は商品によって異なったり、表には載っていないものもたくさんありますので、気になる部品がある方はお問合せください。
ランナー | キャップストップ | ブラケット |
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【役割】 カーテンがレール/ポール上をスムーズに滑るための、カーテンフックをかけるパーツです。 |
【役割】 キャップはレールの両端に固定されます。 ビスで固定されていることが多いです。 |
【役割】 レールを壁や天井に固定するための部品です。 必要に応じて、多く取り付ける場合もあります。 |
房掛け
カーテンの装飾的なタッセルやコードを掛けるためのフックやハンガーです。
買い忘れの多い部品の一つなので、レールと一緒に購入しておくと安心です。
房掛け(ビス式) | 房掛け(シール式) | カーテンホルダー |
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【特徴】 ビスで留めて取り付ける房掛けです。 様々なデザインや材質のものがあります。 |
【特徴】 シールで壁や枠に取り付ける房掛けです。 賃貸や穴をあけられない場所におすすめです。 |
【特徴】 タッセルを使わずにカーテンをまとめることができるアクセサリーです。 |