カーテン選びのコツ【和室編】knowhow-of-select-curtains-japanese-style-room
古民家をリノベーションしたカフェや、和モダンなインテリアが注目されています。
また、近年では最初から和室に障子が入っていなく「リビング続き」だったり、一角に「畳コーナー」として設けられている住宅が多くみられます。
自由に和室の窓周りをコーディネート出来るというメリットがある一方、「和室にはどんなカーテンを選べばいいの?」「そもそも和室にカーテンってありなの?」とお悩みの方も多いと思います。
そこで、失敗しない和室のカーテン選びのコツを伝授します。
INDEX
和室のカーテンの生地選びについて
たくさんあるカーテン生地の中から、和室に合うものを選ぶのは大変と思っていらっしゃる方も多いかもしれません。
まずは色や柄を決めて、候補を絞り込んでいってみてください。
いくつかに候補が決まったら、ぜひ無料サンプルを取り寄せて、実際に生地を目で見て確かめて購入される事をおすすめします。
色で選ぶ
ベージュ系
畳と相性の良いグリーン系やベージュ系がおすすめ。
「和室=自然」というイメージがあるので、山や土などを連想させるアースカラーでまとめると、落ち着いた空間になります。
グリーン系
淡いグリーンと濃いグリーンによっても受ける印象が変わります。
例えば、淡いグリーンは柔らかい雰囲気がして、濃いグリーンは重厚感が出ます。
パープル・ピンク系
薄いパープル・ピンク系も上品な感じで素敵です。
ブラック・ブラウン系
もっとパンチを効かせたい方には、ブラック・ブラウン系のカーテンをアクセントに。
ちょっと上級者向けではありますが、和モダンを目指すならダークカラーのカーテンにもチャレンジしてみる価値アリ!
ただし、暗い色を使う際は圧迫感が出ないように、面積に注意が必要です!
また、襖や畳の縁(へり)と色味を合わせてみると、統一感が増します。
柄で選ぶ
リーフ柄
色と同じく自然をモチーフとした植物柄がおすすめ。
派手過ぎず、控え目なリーフ柄はしっとりとした和の空間と相性が良く、和室の雰囲気を
壊しません。
花柄
華やかさを窓辺にプラスしたい時には、花柄はいかがでしょうか。
無地
「柄物はちょっと・・・」という方には、天然素材のようなざっくりとした風合いを持つ生地でナチュラル感を出してみてはいかかでしょうか。
ポリエステル素材なので、綿や麻と比べてお手入れが簡単です。
また、カラーバリエーション豊富なシャンタン調も和室に合う色を取り揃えています。
テイストで選ぶ
純和風
床の間のある純和風な和室にも良く合う、和テイストがぎっしり詰まったカーテンです。
和モダン
シンプルな和モダンテイストのお部屋に馴染むような、控え目な柄のカーテンです。
北欧
優しいナチュラルな北欧テイストのカーテンも、意外と和室に似合います。
リビング続きのタイプの和室におすすめ。
素材で選ぶ
綿・麻
キラキラとした光沢のある生地や、シンプルすぎる平織りの生地は、和室に向いているとは言えません。
綿や麻などの天然素材は、畳との相性もばっちり!
ただし、畳焼けが気になるという方や、和室を寝室として使用する場合は遮光カーテンの方がいいかもしれません。
ポリエステル
ポリエステル素材は、自宅で気軽にお洗濯できて、いつもカーテンを清潔に保つ事のできるのが魅力のひとつ。
ジャガード織りで高級感のある和室を演出したり、染め物の様な柄でアジアンテイストの和室にしたりとコーディネートの幅は無限大に広がります!
遮光
和室を寝室として使用したり、小さなお子さんのお昼寝スペースにしたりする場合は、遮光カーテンも視野に入れて検討してみてください。
遮熱
外から入ってくる熱を遮る遮熱効果のあるカーテンなら、省エネ効果も期待できそう!
和室に合うレースは?
生成り
真っ白ではなく少し黄みがかった色をした生成りのレースや、クラッシュ(しわ)加工の入ったレースは、柔らかく優しい雰囲気で和の空間とよく合います。
ミラーレース・UVカット
陽射しの強い窓には、UVカット機能が入ったミラーレースで畳焼けの原因になる紫外線をカット。
カラーレース
パープルやブラックのレースを和室に取り入れると、和モダンな雰囲気に。
和室の窓のスタイリング方法について
新築だけでなく、近年ではリフォームを行う場合も多く、その際も和室のカーテンをどうするか頭を悩ませる方もいらっしゃるようです。
今付いている障子を活かす方法や、カーテン以外のロールスクリーンやプリーツスクリーンを取付ける方法等をご紹介します。
すでに障子が付いている場合どうする?
すでに障子が付いている場合、障子をそのままにするのか?撤去するのか?今後障子に戻すことは無いか?がポイントになってきます。
また、和室の壁が塗り壁の場合はビスを打つと周りが剥がれてしまった・・・なんて事も。
塗り壁にビスを打つ時は下穴を開けるなどして慎重に行ってください。
障子を外してプリーツスクリーンを取付け
障子を外して窓枠内にプリーツスクリーンを付ける場合は、障子が入っていた溝が掘ってあるので、ガタつかないように通常より長いビスでしっかりと打つことをおすすめします。
鴨居にビス穴が開くのに抵抗がある方や、いずれまた障子にする方は、プリーツスクリーンを壁面に外付けする方法もあります。
必ず下地があることを確認してからブラケットを取付けてください。
障子はそのままでシングルレールとレースを追加する
障子を開けた時に外から室内が丸見えになってしまうというお悩みには、シングルレールとレースカーテンを追加するという解決方法があります。
シングルレールならダブルレールに比べ、費用も安く済みます。
窓枠上の壁に下地があるか確認して、もし下地が無ければ木枠にレールを取付けます。
ダブルレールを内付け(天井付け)してドレープ・レースカーテンを追加
窓枠内にカーテンを取付ける事で、窓全体を覆う外付けに比べて見た目はすっきりしますが、上部の隙間からは光が入ります。
ダブルレールを外付け(正面付け)してドレープ・レースカーテンを追加
窓枠上に下地があれば、ダブルのカーテンレールを設置できます。
取付ける前に、収納棚の扉やエアコンに干渉しないか注意が必要です。
でも、ホームセンターに売っている安い伸縮レールを買いに行く前に、これを読んで本当に伸縮レールでいいのかもう一度考え直してみてください!
⇒【伸縮レールについて】
障子を外して突っぱり式のカーテンレールを取付ける
賃貸住宅ではビスを使えないので、突っ張り棒のようにして取付けるカーテンレールも売られています。
大きな窓だと、その分カーテンの重量も重くなるので、強度に不安が残りますが、ビスを使わず取付も簡単です。
和室のスタイルの決め方
和室にどのアイテムを選べば良いか迷った場合、窓の開閉方向を考えてみましょう。
窓の出入りや光の入り方、家具の配置などで使い勝手を考慮してスタイルを決めます。
左右に開閉するスタイルの場合
上下に開閉するスタイルの場合
コーディネート例
ドレープカーテン×シェード
レースカーテンをシェードにすると障子のようにフラットになり、すっきりとした印象に。
シェード×レースカーテン
こちらは先ほど紹介した例とは逆で、ドレープカーテンがシェードになったパターンです。
昼間はドレープがすっきりと上部に畳み上がります。
フロントレース
あえてレースをドレープカーテンの手前に持ってくるスタイルです。
ドレープカーテンの色に濃色をチョイスすると、よりレースが引き立ちますよ。
プリーツスクリーン
ジャバラ状になった生地を上げ下げすることで、開閉や調光を行います。
和室に合うような和紙のような生地から、柄物、遮光など豊富なラインナップから選べます。
採光や視界・視線をコントロールされたい窓には、ツインスタイルがお勧めです。
ハニカムスクリーン
断面がハチの巣(ハニカム)のような六角形になっていて、空気の層を作る役割をしています。
断熱・保温効果が高く、メーカーによってはツインスタイルの場合プリーツスクリーンと組み合わせることも可能です。
ロールスクリーン
チェーンを操作すると、くるくると筒状に巻き上がります。
竹すだれのロールスクリーンなどもあります。
ウッドブラインド
スラット(羽)が木または樹脂でできたブラインドです。
和室・洋室問わず使えるので、リビング続きの和室にもぴったりです。
バンブーブラインド
エコな竹でできたブラインドで、ウッドブラインドより安く手に入ります。
最後に
和室にカーテンを選ぶ人は、以前に比べて増えています。
それはライフスタイルが変化し、その変化に対してカーテンを付けるメリットが注目されているからだと考えます。
例えば、小さなお子さんやペットがいる家庭では障子を破いてしまう心配があったり、和室を寝室として使用したり。カーテンであれば汚れたらすぐ洗えますし、遮光性や断熱性も期待でき、ゆっくりと睡眠がとれます。
とはいえカーテン以外にも、和室に合うアイテムはたくさんあります!
窓の環境や開閉方向・使い勝手に適した選び方がポイントになってきますね。
ぜひこちらも参考にされてみてください。