カーテンの光漏れを防ぐ!上・下・横・中央・全体の光漏れ対策法curtain_lightblock
カーテンやレールの隙間からの光漏れでお困りのことはありませんか?
新築・賃貸・掛け替え時の事前対策だけでなく、今からでもできる対策方法を場所別に詳しくご紹介!
INDEX
光漏れの原因
光漏れを防ぐには、原因を知り、自分に合った対策方法を見つけることが重要です。
カーテンやレールの隙間からの光漏れの原因としては、主に以下の4つが考えられます。
・カーテンレールと窓枠の高さが近い
・カーテンの丈が短い
・カーテンの幅やレールの長さが短い
・非遮光や遮光率の低い生地である
これらの原因を踏まえて、対策方法を場所別にご紹介します。
横からの光漏れ対策
①リターン仕様にする
ダブルレールの場合は、カーテンをリターン仕様にすることで光漏れを防ぐことが可能です。
やり方は、室内側のカーテンの両端のフックをランナーから取り外し、窓側のレールの固定ランナーにかけるだけ!
※両端に生地を引っ張るため、カーテンの横幅が短い場合は中央部分に隙間ができる可能性があります。
掛け替えや新築などで新しいオーダーカーテンを購入する場合は、オプションでリターン加工(1ヶ所、550円~)がおすすめです。
当店ではリターン部分のサイズをご指定いただくことが可能です。
また、レールにもリターン仕様のキャップやサイドカバー等の部品があり、併用することでより効果が得られます。
- Mキャップ
- メタルRキャップ
- サイドカバー
②レールを長くする
新築の方やレールの取り外し可能な方は、窓枠の幅よりも長めのカーテンレールを設置すると良いでしょう。これにより、左右の光漏れを減らしつつ、窓を大きく見せる効果も得られます。
窓枠プラス約10cm(両側合わせて20cm)の長さがあれば安心ですが、設置する際は、周囲にエアコンや家具がないかを確認することが重要です。
上からの光漏れ対策
①トップカバー付きのレールにする
トップカバーとは、ダブルレールの上部に設置する、プレート状の部品です。
【カーテンレール TOSO】レガートユニ カバートップII 正面付トップカバーを付けることで、レール上部からの光漏れを防ぐと同時に、
空気の流失を防ぎ、断熱性や省エネ効果を高めることができます。
また、レールの溝を隠すので掃除も楽に!
一部商品のみにはなりますが、後付けタイプのトップカバーもあります。
②カーテンボックスを付ける
レールの隙間を覆うトップカバーに対し、カーテンボックスはレールそのものを覆う形状です。
トップカバー同様、空気の流失を防ぎ、断熱性や省エネ効果を高め、掃除も楽に。
サイドはリターンになっているので、横からの光漏れも抑えることができます。
DIYが得意な方は、クラフト紙やマスキングテープで自作したり、
ボックスの上に小物やインテリアを飾ってお部屋づくりを楽しむのもおすすめ!
交叉タイプはカーテンを中央で交叉させるので、合わせ目からの光漏れも防ぐことができます。
③バランス(上飾り)を付ける
カーテンバランスとは、カーテンの上部に付ける飾りのことです。
カーテンレール自体を覆うため、光漏れを防ぐと同時に、高級感のあるお洒落な空間を演出できます。
様々な種類のスタイルがあり、当店ではお好みのデザインで製作を承っています。
※バランスの取り付けには、専用のレールやボックスの設置が必要です。
④Bフックにする
カーテンのフックには、レールを見せるAフックとレールを隠すBフックがあります。
■Aフック
レールが露出します。
主に装飾性レールに使用されます。
■Bフック
レールを隠します。
主に機能性レールに使用されます。
Bフックでレール部分を隠すことによって、レールとカーテンの隙間からの光漏れを防ぐことができます。
現状がAフックの場合は、アジャスターフックの調節でBフックの状態にすることが可能です。
※カーテン全体を上に上げるので、裾が足りなくなる場合にご注意ください。
当店で販売しているカーテンはすべて、アジャスターフックが付属しています。
アジャスターフック単体の取り扱いもございます。
⑤レールを正面付けにする
カーテンレールの設置方法には、窓枠外の上部に設置する正面付けと、窓枠内側に設置する天井付けの2種類があります。
正面付け
窓枠外の上部に設置する
天井付け
窓枠内側に設置する
レールを窓枠から10cm以上高い位置に正面付で取り付けることによって、レール上部からの光漏れを軽減できます。
※取り付ける際は、レールの設置場所に下地が入っていることを必ずご確認ください。
⑥布を掛ける
最も手軽な、カーテンレールの上に布を被せる方法です。
見た目の問題や、開閉の際に布がずれやすいことを考慮すると、一時的な対策となります。
下からの光漏れ対策
①Aフックにする
上からの光漏れ対策ではAフックを調節してBフックにする方法をご紹介しましたが、今回はその反対です。
現状がBフックの場合は、裾から床や窓枠までの隙間を隠せる長さまでカーテンを下げることで、光漏れを防ぐことができます。
②丈を長くする
掛け替えや新築などで新しいカーテンを購入する場合に、丈を長めに設定する方法です。
- 腰窓
- 窓枠+10~20cm
- 出窓の窓にかかる場合
- 測った丈-1cm
- 掃出し窓
- 測った丈-1cm
上記が理想的なサイズとなっていますが、裾からの光漏れが気になる場合は、床にぎりぎり付かない長さや、ブレイクスタイルに挑戦してみてはいかがでしょうか?
■ブレイクスタイル
ブレイクスタイルとは、ヨーロッパで古くから馴染みのある、カーテンの裾を床に垂らすスタイルです。
エレガントな雰囲気を演出しながら、光漏れや寒さを防ぐことができます。
また、リネンなどの天然素材のカーテンは収縮を気にすることなく楽しめます。
中央からの光漏れ対策
①片開きにする
通常、1つの窓には2枚のカーテンを掛ける両開きが主流ですが、1枚のカーテンを掛ける片開きスタイルにすることで、中央の隙間をなくし、光漏れを防ぐことができます。
カーテンの開閉のしやすさや頻度、周囲の家具の配置など、使用環境に応じて両開きと片開きを使い分けるのがおすすめです。
②マグネットランナーを使用する
両開きのカーテンで、左右の中心部分が開いてしまう場合は、マグネットランナーの使用を検討しましょう。
マグネットランナーは、左右のカーテンを中央で磁力で引き合わせるための、マグネットが取り付けられたランナーです。
③アイロンでクセを伸ばす
カーテンにシワやクセが付き、中央に隙間ができている場合、アイロンの蒸気を使ってクセを伸ばすことができます。
ただし、生地が高温で傷むのを防ぐため、アイロンを直接当てずに少し離して蒸気を当てるようにしてください。
④クリップや洗濯バサミを使用する
カーテンをクリップで留める方法は手軽ですが、カーテンにクリップの跡が残る可能性があるため、これは一時的な対策となります。
全体からの光漏れ対策
①裏地を付ける
気に入ったカーテンが非遮光の場合、裏地を付けることで遮光に出来て、光漏れを軽減できます。
当店では一体型と後付けタイプの裏地を取り扱っており、どの生地でも裏地として縫製可能です。
②遮光生地にする
新築やカーテンの取り替え時には、遮光生地の使用がおすすめです。
遮光カーテンは、以下の基準に基づき1級から3級までに分類されています。寝室や子供部屋など、特定の使用環境に適した等級のカーテンを選ぶことが重要です。
- 1級(99.99%以上)
- 人の顔が識別できないレベル
- 2級(99.8%以上)
- 人の顔あるいは表情がわかるレベル
- 3級(99.8%以上)
- 人の表情はわかるが作業には暗いレベル
1級遮光カーテンでも、生地の色や周囲の環境によっては一部光が透過することがあります。より完全な暗闇を求める場合は、黒や紺などの濃い色、または遮光率100%の完全遮光生地を選ぶのがおすすめです。
■完全遮光
完全遮光とは、1級遮光カーテンの中でも特に遮光率が100%の生地を指します。これは裏面にアクリル樹脂のコーティングを施したものや、生地の表と裏に特殊な黒フィルムを挟み込む加工により、光を全く通さないようにしています。
裏面アクリルコーティングのオーダーカーテン一覧
特殊な黒フィルムを挟み込む加工をしたオーダーカーテン一覧
■遮光カーテンと紫外線
カーテンの太陽光を遮る機能として遮光やUVカットがありますが、以下のような違いがあります。
- 遮光カーテン
- ・光を完全に遮断するため、室内は暗くなります。
・ドレープカーテンに多い。
- UVカットカーテン
- ・紫外線だけを遮断し、光は通す設計のため、室内が暗くなることなく、快適な明るさを保てます。
・レースカーテンに多い。
遮光カーテンには、光を遮断することでUV防止効果もありますが、この効果はカーテンが閉じている時に限ります。頻繁にカーテンを開け閉めする窓や、常時紫外線対策が必要な場合は、UVカット機能付きのレースカーテンが理想的です。
これにより、家具の色褪せや肌の保護だけでなく、ドレープカーテンの摩耗も減少させることができます。
生活スタイルや使用環境を踏まえ、目的に合った方法を組み合わせることで、
快適なお部屋づくりを楽しみましょう!