ひだなしカーテン(フラットカーテン)とは?|メリット・デメリットを専門店が解説flat-curtains-guide
INDEX
ひだなしカーテン(フラットカーテン)とは
一般的なカーテンのように、上部にひだ(タック)をとらないフラットな仕様のカーテンです。ノンプリーツカーテン、フラットカーテン、ひだなしカーテンなどと呼びます。一般的には、あまり見かけない仕様ですが、シンプルなデザインが人気の今、さらりと一枚布を掛けたようなラフな仕様が注目を集めています。
- 2倍ヒダ(3つ山)
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- 1.5倍ヒダ(2つ山)
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- ひだなし(フラット)
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ひだあり | ひだなし | |
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サイズ | カーテンレールの幅×1.03~1.05
カーテンの幅に対して1.5倍もしくは2倍の生地を使用してタックをとるため、余裕分として3~5%足したサイズでOK |
カーテンレールの幅×1.1~1.5
『注文する幅サイズ=カーテンの横幅』になる。ウエーブ感を出したい場合は、1.5倍~1.8倍がおすすめ。標準は1.3倍程度。カーテンレールと同じ幅だと、掛けた時ぱつんぱつんになるため要注意! |
ヒダ | 1.5倍ヒダ(2山)/2倍ヒダ(3山) | ひだなし(フラット) |
芯地 | 9cm芯 | 7.5cm芯 |
フック | 9cmのアジャスターフック | 7.5cmのアジャスターフック |
裾 | 10cmの三つ折り | 8cmの三つ折り |
耳 | 2.5cmの三つ折り | 2cmの三つ折り |
生地の量 | 多い | 少ない |
価格 | 高い | 安い |
印象 | ボリュームがあり豪華 | すっきりシンプル |
開き方 | 片開きor両開き指定可能 | 片開きor両開き指定可能 |
※上記と異なる仕様になる場合もございます。
ひだなしカーテン(フラットカーテン)のメリット・デメリット
- メリット
- ・軽やかでシンプルな印象になる
・柄がしっかり見えるので、柄の良さを最大限引き出せる
・生地の量が少ないので、重量が軽くお洗濯の際の取り外しが楽
・ボリューム感を抑えることで省スペースとなり、小さな部屋に特に適している
・様々なインテリアテイストのお部屋に適応しやすい
・素材感のある風合いを持つリネンやコットンなどの生地と相性がよい
- デメリット
- ・束ねた時にまとまりにくい
・ドレープ・レースどちらもフラット仕様にすると、開け閉めの際に干渉しやすい
・タックが無いので、豪華さを演出することは難しい
・汚れが目立つ
・断熱効果、遮音効果が低い
・ロールスクリーンのように完全にフラットにはならない
<ポイント>
ドレープに比べ、開閉頻度が少ないレースの方がフラットカーテンにおすすめ。
ひだなしカーテン(フラットカーテン)の注意点
タックのあるカーテンに見慣れているため、フラットなカーテンに違和感を覚えたり、物足りなさを感じてしまうかもしれません。初めてひだなしカーテン(フラットカーテン)を掛ける時に注意したいポイントを紹介します。
サイズの決め方
大切なのはズバリ横幅の倍率です!カーテンレールを基準に1.1~1.5倍程度のサイズでフラットカーテンを掛けるのが一般的ですが、お好きな倍率で製作可能です。
- 1.1倍
- ほとんどウエーブが無いフラットに近い状態。柄をしっかり見せたい場合や、間仕切りにおすすめ。
- 1.3倍
- ウエーブが出る標準的な倍率。
- 1.5倍
- かなりウエーブが出るため、遮光生地やごわつきのある生地は裾が広がるため要注意。
<ポイント>
ダブルレールにドレープとレースをフラットで掛けたい時は、レースの方の倍率をドレープより低くする方がおすすめ!レース側のウエーブ感を抑えることで、ドレープ側との干渉を軽減します。
フックの決め方
カーテンレールに生地が干渉しないAフックがおすすめ。
どのような人が向いている?
お部屋のテイストや好みによっては、ひだなしカーテン(フラットカーテン)が似合わないなんて事も。どのような人にひだなしカーテン(フラットカーテン)は向いているのでしょうか?
すっきりシンプルが好き
シンプルで無駄のないデザインが好きな人。空間をすっきりと広く見せたい人。ホテルライクな暮らしを目指す方。
お気に入りの柄をしっかり見せたい
インパクトのある柄や、ダイナミックな柄を窓一面にしっかり見えるように掛けたい方。
天然素材の生地を使いたい
フラット仕様にすることで、透け感や軽やかさ等の天然素材ならではの質感を、より一層楽しめます。
ドレープ・レースどちらか一枚しか掛けない
擦りガラスや、人目が気にならない窓に掛ける。遮像レース一枚のみを掛ける。日中はレースカーテンのみで過ごし、夜はロールスクリーンを下ろして視線を遮る。
間仕切りに使用する
部屋の間仕切り、シューズクロークやパントリーの入り口の目隠しに使用する。
おすすめのカーテンレール
カーテンをシンプルにするなら、カーテンレールもシンプルなものがおすすめです。
【TOSO】シーリングレール シエロシリーズ
シエロライン
シエロクラウド
シエロミニ
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ひだなしカーテン(フラットカーテン)の作り方
お気に入りの生地でひだなしカーテン(フラットカーテン)作りに挑戦!
事前準備
サイズ決め
幅
カーテンレールを基準に採寸。何倍にするか決める。
(例:固定ランナー間が65cmの場合で、1.2倍でフラットカーテンを作りたい場合。
65cm×1.2=78cmがフラットカーテンの出来上がり幅になります。)
丈
丈はフックを掛けるリング下から、カーテンの裾にあたる部分までを図ります。
Aフックの場合、そこに1cm足します。(Bフックの場合は4cm)
(例:リングの下~カーテンの裾までが188cmでAフックの場合。
188+1=189cmが出来上がりカーテンの総丈となります。)
生地の裁断
カーテンのサイズが決まったら、耳や裾部分を加味して生地をカットしておく。
縫い代は、ヨコは左右に5cmずつ、タテは上2cm、下16cmです。
材料
生地、ミシン糸、フラットカーテン用の芯地、アジャスターフック
道具
ミシン、はさみ、フリクションペン、ものさし、マチ針、アイロン
作り方
①裾を縫う
8cmの三つ折りになるよう、アイロンで型を付けて直線で縫う。
②耳を縫う
2.5cmの三つ折りになるよう、アイロンで型を付けて両サイドの耳を直線で縫う。
③上部を折り返す
上部2cmを裏側に折り返して、アイロンで型を付ける。
④フラット芯を付ける
フラット芯を合わせてみて、アジャスターフックを入れるポケット部分がちょうど耳の縫い目のあたりにくるように合わせる。位置が決まったらフラット芯を縫い付ける。
⑤アジャスターフックを入れる
アジャスターフックを等間隔に入れて、完成!
当店で販売中の資材
おすすめ生地
ひだなしカーテン(フラットカーテン)におすすめの生地を紹介します。
マリメッコ
「marimekko(マリメッコ)」は、1951年にフィンランドで設立され、まるでアートのような独創的なテキスタイルと、色使いが世界中で愛されているブランドです。
Finlayson
北欧フィンランド生まれの「Finlayson」 -フィンレイソン- は1820年から続くテキスタイルメーカーで、最も信頼のおけるブランドとして、北欧諸国をはじめ今や世界中で広く愛されています。
WAVE SALAD
ウェーブサラダのカーテンの中でも「麻」「コットン」など100%天然素材のカーテンを取り扱う「NATURAL SALAD」のシリーズです。
リナス
東ヨーロッパのリトアニアで麻製品を製造しているリナス社のリネン生地を用いたリネンカーテンです。
LINEN & BASIC
LINEN & BASICではリネン100%のカーテンをお作りしています。生地は、薄手のガーゼ地から、厚手のツイル地まで国内の仕上げ工場で丁寧に風合いと縮率を安定させ、1枚1枚サイズオーダーにて縫製いたします。
まとめ
■サイズはカーテンレールに対して1.1~1.8倍程度
■フックはAフックがおすすめ
■シンプル好きな方向け
■インパクトのある柄物や、リネン・コットン等の天然素材の生地と相性◎