【完全版】カーテンの正しい測り方とぴったりなサイズを選ぶコツhowto-measure-and-choose-size-for-curtains
オーダーカーテンを注文する際、自分の採寸が合っているか不安だったり、サイズが分からずに失敗した経験はありませんか?
ここでは正しい採寸方法やサイズを選ぶポイントを窓タイプ別に徹底解説。
マスターしてぴったりなカーテンで素敵なお部屋作りを楽しみましょう!
INDEX
幅の採寸方法
ぴったりなサイズでカーテンを作るためには、正確な採寸が重要です。
まずは幅の測り方について、レールの種類別に詳しく解説します。
機能性レールの場合
機能性レールは一番端の固定ランナーから、もう一方の固定ランナーまで測ります。
装飾性レールの場合
装飾性レールはキャップの根本から、もう一方のキャップの根本まで測ります。
天井レールの場合
天井レールとは、天井に直接つけてある機能性レールの事です。
レールの位置を確認し、A+B+Cの寸法を測ります。
丈の採寸方法
丈の測り方は、レールと窓の種類によって異なります。
機能性レールの場合
掃出し窓
採寸用メジャーを使用する場合は、フック状になった方をランナーに引っ掛けて床に付くまでの長さを測ります。
普通のメジャーを使用する場合は、床からランナーの下までの長さを測ります。
腰窓
採寸用メジャーを使用する場合は、フック状になった方をランナーに引っ掛けて窓枠下までの長さを測ります。
普通のメジャーを使用する場合は、ランナーの下(カン下)から窓枠下までの長さを測ります。
装飾性レールの場合
掃出し窓
採寸用メジャーを使用する場合は、フック状になった方をランナーに引っ掛けて床に付くまでの長さを測ります。
普通のメジャーを使用する場合は、床からランナーの下までの長さを測ります。
腰窓
採寸用メジャーを使用する場合は、フック状になった方をランナーに引っ掛けて窓枠下までの長さを測ります。
普通のメジャーを使用する場合は、ランナーの下(カン下)から窓枠下までの長さを測ります。
出窓、カウンター付きの窓
窓まで奥行きがある出窓などの場合は、ランナーの下から棚面までを測ります。
よくある間違い
レール本体の下やレール本体の上から測るのは間違いです。
ランナーの下から正しい方法で測りましょう。
※注意点
下記写真のように段違いでレールが付いている場合は、手前のレールと奥のレールの幅と高さが異なるため、それぞれの長さを採寸して下さい。
フックは、ドレープ(室内側)はレールを見せるAフック、レース(室外側)はレールを隠すBフックを選択して下さい。
幅サイズの選び方
きちんと採寸が行えたら、次はサイズ決定です。
カーテンの幅は、レール幅にゆとりをプラスする必要があります。
測った横幅 × 1.02~1.05(ゆとり分) = ご注文サイズ(cm)
きっちりめは1.02倍、標準は1.03倍、ゆったりめは1.05倍程度です。
※フラットカーテンの場合は、レール幅に対して1.1~1.4倍のサイズをご注文下さい。
おすすめは1.1~1.15倍です。
※形態安定加工商品の場合、標準~ゆったり(1.03~1.05倍)がおすすめです。
丈サイズの選び方
丈の選び方は、窓の種類によって異なります。
掃出し窓の場合
掃出し窓は“通常の”掃出し窓と、バルコニーなどに面していて“立ち上がりがある”掃出し窓の2種類に分かれます。
通常の掃出し窓
測った丈 – 1cm = ご注文サイズ(cm)
裾を汚さないよう、床までの長さから1cm引きます。
レースを一緒に注文する場合は、レースはドレープ生地よりさらに1cmマイナスすることで、ドレープからレースが見えることを防ぎます。
※ただし裾がスカラップの生地に関しては、通常のレースより裾が短く見えるため、ドレープと同寸の丈で設定することを推奨します。
【例】レールから床までが210cmの場合
ドレープ:209cm レース:208cm
立ち上がりがある掃出し窓
(窓枠下までの場合) 窓枠下 + 1cm = ご注文サイズ(cm)
(床までの場合) 測った丈 – 1cm = ご注文サイズ(cm)
立ち上がりがある掃出し窓は、丈を窓枠下まで設定する場合と、床まで設定する場合があります。
一般的には、床まで丈を設定することが多いです。
例:レールから床までが210cm/立ち上がりが20cm
(窓枠下まで) ドレープ:192cm レース:191cm
(床まで) ドレープ:209cm レース:208cm
腰窓の場合
腰窓も“通常の”腰窓と、窓枠の下に家具やベッドなどの”物が置かれている”腰窓の2種類に分かれます。
通常の腰窓
測った丈 + 10~20cm = ご注文サイズ(cm)
光漏れを防ぐために10~20cm追加します。
レースを一緒に注文する場合は、レースはドレープ生地より1~3cmマイナスすることで、ドレープからレースが見えることを防ぎます。
※10~20cmはあくまでも標準サイズであり、人によっては長く感じたり短く感じたりもするため、お部屋全体とのバランスやお好みで調整しましょう。
例:レールから窓枠下までが110cm
ドレープ:130cm レース:127cm
物が置かれている腰窓
家具やベッド等を窓枠下に配置する場合、カーテンの裾が当たってしまうことがあるため、物に当たらない長さで丈を設定する必要があります。
例:レールから窓枠下までが110cmで、窓枠下から10cmの所に家具がある
ドレープ:119cm レース:118cm
出窓の場合
(出窓の窓にかかる場合) 測った丈 – 1cm = ご注文サイズ(cm)
(出窓の手前になる場合) 測った丈 + 10cm~20cm = ご注文サイズ(cm)
出窓は、カーテンが窓にかかる場合と、出窓の手前になる場合があります。
窓にかかる場合、丈は天板や窓枠より1cmマイナスで設定します。
窓枠内にはシングルレールが設置されていることが多いですが、ダブルレールがついている場合は、レースはドレープからマイナス1cmします。
例:レールから天板までが110cm
(窓にかかる) ドレープ:109cm レース:108cm
(手前になる) ドレープ:130cm レース:127cm
番外編:ブレイクスタイル
日本では一般的に、裾が床につかないよう丈を床から-1cm程度の長さで設定しますが、あえて床よりも長く設定する『ブレイクスタイル』を紹介します。
ヨーロッパでは古くから馴染みがあり、最近では日本でも人気のあるスタイルです。
エレガントな雰囲気を演出するだけでなく、冷暖房の効率化(省エネ効果)や光漏れの防止も期待出来ます。
ブレイクスタイルの種類
- タッチング
- 裾が少し床に触れる長さ
床から+0~1cm程度
- ブレイキング
- 裾が3cmほど床に垂れる長さ
床から+2~4cm程度
- スウィーピング
- 裾をほうきに見立て床を掃く程度の長さ
床から+10cm前後
- パドリング
- 裾にボリュームを持たせたっぷりと床にたまる長さ
床から+10cm以上
タッチング:床から+0~1cm
ブレイキング:床から+2~4cm
スウィーピング:床から+10cm前後
パドリング:床から+10cm以上
よくある間違い
オーダーカーテンのサイズが決まったあとは、正しく注文することが大事です。
下記のページに、注文時によくある間違いをまとめていますので、チェックしておきましょう。
既製品のサイズとは?
既製カーテンは量販店やネットで、安価で手軽に購入することができます。
主に、以下の3種類のサイズが展開されています。
・幅100cm×丈135cm
・幅100cm×丈178cm
・幅100cm×丈200cm
※主に両開きの2枚1組。レースカーテンは各丈-2cm。
その他、縫製仕様などオーダーカーテンと異なる点が多いため、事前に確認して購入するようにしましょう。
サイズが合わない場合の対処法
オーダーメイドの商品は基本的には返品や交換ができないため、採寸やサイズの選び方を間違えないように、よく注意して注文する必要があります。
間違えないことが一番ですが、万が一『余裕分を足し忘れて幅が足りなかった!』『採寸する位置を間違えて丈が長くなってしまった…』など、失敗してしまった場合の対処法を紹介します。
- 丈が長い場合
- 丈上げ:裾をカットして縫製し直します
※スカラップや刺繍レースは上部をカットします
- 丈が短い場合
- 丈出し:裾をほどいて折り返し部分を出します(最大9cmまで)
※針穴が残ります
※裾がスカラップ・ウエイト仕様の場合は不可
- 幅が長い場合
- 幅詰め:上部をほどいてヒダを取り直します
※詰める長さが大きい場合、生地をカットすることがあります
- 幅が短い場合
- 幅伸ばし:上部をほどいてヒダを取り直します
※ヒダが小さくなります(2倍ヒダ→1.5倍ヒダや1.5倍ヒダ→フラットなど)
当店では、ご注文いただいた商品のほか、持ち込みカーテンのお直しも承っています。(対応不可の場合もあります)
まずは一度、お気軽にお問合せください。